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福岡市博多区にある今の千代町、呉服町、中洲、御供所町など昔は料亭が多く立ち並んで、それに伴い芸妓さんを雇って商売とする水茶屋券番も設立されています。
明治、大正時代には、博多の芸妓はおおらかできっぷがいいとの評判で世に知られ、2,000名を超える芸妓を抱え、料亭も東京の築地や日本橋と並び一つの社交場として賑わっていました。
今では料亭は少なくなりましたが、それでも博多券番は健在でして、芸妓さんの募集もするほど根強い人気がります。
そうした座敷で必ずといっていいほど唄われるのが「博多節」や「正調博多節」のお座敷唄です。
博多節の元になるのは山口県下関市の花柳界で歌われていた端唄風の「天狗さま」です。
大阪生まれの芸者であった「お秀」が下関にいたころ、この唄を覚え、博多に移った折に持ち込んだといわれています。
博多節歌詞
博多帯締め 筑前絞り
筑前博多の帯を締め 歩む姿が
柳(アリャ ドッコイショ) 腰
「お月さんが ちょいと出て 松の影 ハイ 今晩は」せぬ
百万石の 知行取るより あなたの側で
竹の柱に萱屋根
手鍋下げても
いとや(アリャ ドッコイショ)せぬ
「世の中は 好いた同志で 暮らしやんせ ハイ 今晩は」