博多子守唄の歌詞

この唄は福岡の玄界灘に突出した西にある半島である糸島の農家の小娘が、博多の商家に子守娘として奉公し、奉公の辛さ、主人や奥さんの悪口を唄ったとされる。
大分や熊本で唄われる子守唄と違って博多芸妓のお座敷唄として唄われるようになってから、粋な遊び心が伝わるような明るい唄へと変化したものです。

博多柳町はかたやなぎまちや　柳やなぎはないが
娘姿むすめすがたが　柳腰やなぎごし（ヨーイヨーイ）

家うちの御寮ごりょんさんナ　ガラガラ柿かき柿よ
見掛みかきゃよけれど　渋しぶござる　（ヨーイヨーイ）

家うちの御寮ごりょんさんの　行儀ぎょうぎの悪わるさ
お櫃踏ひつふまえて　棚探たなさがし　（ヨーイヨーイ）

家うちの御寮ごりょんさんナ　手利てききでござる
夜着よぎも布団ふとんも　丸洗まるあらい（ヨーイヨーイ）

御寮ごりょんよく聞きけ　旦那だんなも聞きけよ
守もりに悪わるすりゃ　子こにあたる　（ヨーイヨーイ）