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島原の子守唄の歌詞
おどみゃ島原の
おどみゃ島原の
ナシの木そだちよ
なんのナシやら なんのナシやら
色気ナシばよ ショウカイナ
早よ寝ろ 泣かんで オロロンバイ
鬼の池ん久助どんの 連れん来らるばい
帰りにゃ寄っちょくれんか
帰りにゃ寄っちょくれんか
あばら家 じゃけんど
唐芋飯ゃ粟ん飯
唐芋飯ゃ粟ん飯
黄金飯ばよ ショウカイナ
嫁御ん 紅んな 誰がくれた 唇つけたら 暖かろ
姉しゃんな何処行たろうかい
姉しゃんな何処行たろうかい
青煙突のバッタンフール
唐は何処ん在所
唐は何処ん在所
海のそばよショウカイナ
泣くもんな がねかむ オロロンバイ
あめ型買うて引っ張らしょ
島原の子守唄の背景と唄い方
明治中頃~後期にかけて島原半島の農家は大変貧しくて、娘を身売りするほど生活が困窮していました。
歌詞にあるように「唐」とは、中国や東南アジアへ売られていく娘さんの悲哀を唄っています。この曲は創作民謡であり、地元の音楽家である宮崎康平さんが作詞、作曲してレコード化されました。これを島倉千代子さんが歌って全国的に有名になりました。一説によれば宮崎康平さん森繁久彌さんの友人だったそうで、事業が失敗して大きな借金を背負い奥さんに離婚させられ、失明して6歳と乳飲み子を抱えてどうしようもないときにこの曲を作ったそうです。
うたい方は、歌詞のとおり哀愁こめてゆっくりしたテンポでうたいますが、歌詞に地元の方言なので活舌が大切です。
語尾を濁さないように歌います。