日本民謡には手拍子も楽器の一つとして昔から重宝されてきました。つまり民謡と手拍子は親子みたいな関係です。日本の民謡は今のように三味線や尺八、太鼓などがない時代から歌われてきました。大昔では、手拍子に合わせて棒などで床や地面をたたきながらリズムをとっていたようです。民謡がじわじわと広がりだす、大正、昭和の時代では貧しかった地域で暮らす人々には三味線や尺八を買うことさえできませんでした。そんなときに手拍子が楽器の代わりになりました。地方の民謡にある歌詞(方言や訛り)を歌い手が歌いやすいように、リズムに乗せるための手拍子の打ち方を工夫し、作り上げています。
手拍子の打ち方
手拍子を打つことは、ただ両手をパンパンと叩くと思っていませんか?
ゴンちゃんが子供のことですかね。
我が家は結構宴会ごとが多く、よく近所の方が遊び来てて、すぐ小宴会が始まるんです。
母の三味線に合わせて、近所のおじいさん、おばあさんが手拍子を打っている姿をじっと見ていると「手をすり合わせて」いました。
当時は、「間」をとっているのかどうかも知りませんでしたから、おかしな手拍子するな~と思っていました。
そうこうしている内に自分も自然と「スリ手」で手拍子を打つようになりました(笑
民謡の世界でも手拍子が果たす役割は色々あります。。
手拍子の打ち方 二例を紹介します
手拍子はリズム感を鍛える上でもとっても役に立ちます。リズム感の悪い方は、歌のメロディーと手拍子が合わないですね。そのため、歌い出しや間の取り方に苦労します。なので、手拍子の打ち方を教えますね。
その1:8の字を書くように手を叩く手拍子はリズムと間をつくります
左手は動かさず、右手を八の字を書くように左手のひらを叩くのが基本です。
調子は四拍子が基本です。
八の字を書くということは「間」とることになります。
このときは両手の形は「く」の字にしします。
そして右手で叩くときは左手の平に空気を貯めた感じにして、実際は手のひらを叩くのですが、この時は「空気を叩く」間でポンと叩くとよい音が出ます。
その2:手を捏ねる
あるいは、手拍子の後に、手を捏ねて「間」を作ります。
初心者は結構難しいと思います、コツさえ分かれば大丈夫。
この「間」をとるのは、叩いた後に手の平と手の平をすり合わせて、音を出さないタイミングを作っているのです。
見たことないかな?
福島県では、「手こね」、島根県では「手スリ」と呼んだり地方によって、手すりの呼び方が違いすね。