北海道の民謡で有名なソーラン節や北海盆唄、江差追分などで歌われる合いの手でもある囃子詞(はやしことば)の一覧をピックアップしています。
囃子詞は、歌い手さんが歌いやすくするために曲の歌い出しや中間、終わりにリズムを調子よくとるために差し入れするものです。
ソーラン節
ハァドッコイ エンヤーレン ソーランソーランソーランソーランソーラン ハイハイ チョイヤサエー エンヤーサアー ドッコイショ ハァドッコイショ
※ソーラン節の囃子詞は、歌詞の一小節ごとに挿入されます。ニシンを大漁に積み上げるときに掛け声として、最初の「ハァドッコイ」は歌いだしとして、重要で言葉は間延びさせずに、はっきり大きく短く発声する。ソーランソーランは「ソラソラ」という掛け声が伸びたといわれる
北海盆唄
ハアドウシタ ドシタ ソレカラドシタ ハアエンヤーコラヤ ハアドッコイジャンジャンコーラヤ
※北海盆唄のお囃子が有名になったのは「ドリフターズの8時だよ全員集合」というオープニング曲で歌われ、有名になり、北海盆唄を知らない人でも、このお囃子は知られている。「エンヤーコラヤ」は、旅する瞽女(ごぜ)さんが山を登る際の掛け声からきたといわれる。
江差追分
ヤンサノエー ソイ ソイーソイ
※唄い方が難しい江差追分。唄の区切りごとに「ソイーソイ」と入る。途中に「ハイ」が入ってくるが、この時に歌い手は十分に息を吸い込んで息継ぎをするのがこの曲の唄い方でもある。
北海鱈(たら)釣り唄
オイヤサーエ ハァキタコラサッサ
※オイヤサーエは、旅回りする瞽女さんが家々を訪問する時に玄関口で「御免下さい」という挨拶言葉からきたもの
北海大漁節
ハァ チョイサ ヤーレンソーラン ソーラン
※おもしろいお囃子であり、唄い出しは「八木節」で、囃子詞は「ソーラン節」を取り入れています
北海道音頭
ハヨーイヤサー シャンシャンシャンと来い 良い所良い所
出船音頭
エラ エンヤ コラー ホーイサ ホイサト
※函館のイカ漁に使われていた掛け声をイメージして作られた
北海よされ節
アーエンヤーコーラヤット ドッコイドッコイドッコイナット
※ソーラン節的な囃子詞
道南口説
オイヤ サアエー オイヤー サエー
※津軽じょんがら節や八木節の元唄となった、座頭の弾き語り「新保広大寺くずし」の様式まねた
江刺餅つき囃子
アッドコイ ハイッチャーヨイヨイヨイ アイヤーソーレ ドッコイサッサ ドッコイコリャコリャ
※「アドッコイ」は、小節ごとに合いの手にとして入ります。
磯浜盆唄
コレサヨー ホーエ アドシタドシタ ヤーレエコレワイノセー スチャマカイサイ ヤースケ ドッコイショ ササヨーイトナ
※ニシン漁の風景をイメージさせるように。コレサヨーは唄い手が歌う
ナット節
ナットナット
※「ナットナット」は、唄い出しから始まり、各小節ごとに「ナットナット」を入れていく。
いやさか音頭
ハア イヤサカサッサ
※イヤサカはこれから栄えることを意味する。
網起し音頭
オーシコ オーラヨイサエー ユエー ハア ヨーヤーサー ユエ エーヨヤーサー ホーラーエンヤ アリャリャ ドッコイ ヨーイトコ ヨーイトコナー
※大漁のニシン漁で重い網を力いっぱい曳く時時の掛け声。