民謡を始めるなら独学より、ご近所の民謡教室でレッスンを受けたほうが上達も早く、お友達もできるし、何かと刺激になって頑張ることができます。
民謡教室を選ぶにあたって大切なことは、あなたがどんな目的で民謡を歌うのかがポイントになります。全国には数え切れない民謡がたくさんあります。
地方によっては民謡の伝承方法が違うし、その地方独特の歌詞や節回し(メロディー)があります。
こうしたことを踏まえて、民謡教室を選ぶに当たって次のことをチェックしてみてください。
民謡入門の教室選びを動画で解説!
民謡教室を選ぶ目的は何ですか?
- 自分が住んでいる地域の民謡を趣味として歌いたい
- 演歌や歌謡曲のカラオケが上達したい
- 民謡コンクールで優勝したい
- 将来は民謡歌手になりたい
- 将来は民謡講師になって民謡教室を持ちたい
- 三味線や尺八、太鼓を習いたい
いかがですか?
大方は以上の6点からどれかひとつ当てはまると思います。
この6点からそれぞれの目的にあった民教教室の選び方をご紹介します。
民謡教室の選び方
まず冒頭に断っておかなくてはいけないことがあります。全国に数多くある民謡教室に共通している点が2つあります。
50歳以上の先生が多い
何かというと、教室を運営するほとんどの先生が50歳以上の高齢であることです。
日本古来から伝承された民謡の歴史は古く、代々受け継がれてきたものが多く、演歌やポップスのように新曲が発表されることはほとんどありません。(※最近は、新作民謡も増えてきてはいますが・・・)
高齢であるために、教室という名前はあっても生徒募集をやっていないとか現実的に存在します。
なので、民謡教室を選ぶにあたり、現在でも現役講師として、生徒さんを複数人以上抱えて運営されている教室を選ぶようにしましょう。
先生の指導力が大事
民謡が上手になりたい目的で教室を選ぶなら、生徒さんが民謡大会などで入賞する人や、協会の認定資格者が多数おられるようであれば、その先生の指導力も信頼できます。稽古見学に行って、教室内に生徒さんの賞状を確認したり、先生に直接聞いてみるのもありです。
ほとんどの教室がホームページを開いていない
教室の規模にもよりますが、ほとんどの民謡教室が専用のホームページを開いていないので、地元ならず地方の民謡教室の情報を探しにくい。
以上の2点です。①先生が高齢であると紹介したのは、若い人が民謡を受講する時に年齢的に厳しそうだとかの印象を持たないようにしてください。
高齢だから教えるのが下手とか指していませんので安心してください。
民謡教室を選ぶ間違いない例として、財団法人日本民謡協会に登録されている会員が運営する教室を選ぶことをおすすめします。
他には「一般財団法人 日本郷土民謡協会」会員の教室もあります。
近くに民謡教室がない場合
近所に民謡教室がない場合は、NTT電話帳かネット検索、または友人、知人の口コミで探してみてください。
当サイトでは、財団法人日本民謡協会登録連合会会員及び、NTT電話登録をされた教室を掲載していますので、参考になさってください。
自分のレベルにあった教室を選びましょう
教室の規模にもよりますが、初心者も中級者も上級者も同じ教室、同じ時間帯で行われることが多く、その中において生徒さん個々のレベルに合わせて指導していることが多いです。規模が大きいところであれば、レベル分けしてタイムスケジュールを組んでいます。
ひとつ大切なことは初心者にとって大切なことは「発声方法」を教えてくれるかどうかも実際に問い合わせてチェックしてください。
きちんとした教室は稽古見学会にも参加できるので、出かけて行き、初心者でも安心して受講できるテキストやカリキュラムがあるかどうを確認しましょう。
自分の好きな民謡を歌えるように教えてくれるかどうか
自分が歌えるようになりたい民謡があっても、その地域の民謡だけしか教えてくれない教室もあります。
民謡が上達してレパートリーを増やして、さらにレベルアップして将来は民謡コンクールに出場したいと思っていても、そこまで熱心に教えてくれない小さな教室あります。
演歌やポップスが上手に歌えるようになる発声方法をマスターしたいとか、コンクール出場まど、このように上級を目指す目的があるなら、私の経験上言えることは財団法人日本民謡会に登録された連合会会員の教室を選ぶことをおすすめします。
(上写真は私の母86歳です)
唄と一緒に三味線や尺八、太鼓なども覚えたい
唄・三味線・尺八・太鼓これら4つを一つの教室で教えているところは少ないです。
大方は唄と三味線だけとか、唄と尺八だけとか、極端に唄しか教えてくれない教室もあります。
自分が何を演奏したいのかを明確にして教室を選んでください。
月謝の目安は?
教室のレッスン時間や回数によってまちまちですが、唄だけの場合は、平均的な相場として月2回(1回:2時間)として2,500円~3,000円くらい。月3回で8,000円前後です。和楽器も習うなら別途レッスン料が必要になります。
なお、財団法人日本民謡協会に登録されている教室で、年会費が3000円が徴収されます。こうした教室の会員になれば会員証が交付され、協会名簿に登録されます。
月謝についてはこちらで詳しくまとめいます↓↓
人前で披露する発表会があるかどうか?参加は強制ではないか?
習った民謡を人前で披露したい人もいれば、そうでない人もいますが、教室によっては会場を借りて年1度の発表会を行っています。
各都道府県にある民謡協会連合会でも、大規模的な民謡コンクールを行っており、そこで優勝した人は東京で開催される全国大会に出場できます。
全国大会も上位者によるグランプリ大会などはNHK全国テレビで放映されます。
歌手の福田こうへいさんもこうした大会で優勝した後、プロ歌手になっています。
なお、こうした発表会やコンクール出場は強制ではありませんが、出場することにより、また新しい自分を発見できる楽しみもあります。
また目標を持つことによりモチベーションを上がって、レッスンにも熱が入り、民謡を覚える幅が広がるメリットもあります。
将来は民謡保存と伝承の指導者になりたい
民謡を若い人たちに教えたい、広めたいなら「民謡講師の資格」取得をおすすめします。
国家資格ではありませんが、財団法人日本民余興会では毎年、経験や技量レベルにあった認定試験を行っています。
そうした資格取得のバックアップをしてくれる教室の先生はそれなりに数々のコンクールで入賞以上の実績もあり、教える経験年数も豊富です。
認定試験に合格すれば協会から認定証が授与され、民謡講師への道を進むことができるようになります。
では全国の民謡教室が全部そうなのかといえばそうではありません。
やっぱり、全国規模も大きく、歴史も深く、民謡歌手や演奏者を多く排出している財団法人日本民謡協会の連合会員の教室に入会されて資格を取得されることをおすすめします。
(※写真は九州・山口・沖縄地区の民謡認定試験説明会場)このほか規模的には小さくなりますが、「一般財団法人 日本郷土民謡協会」でも認定制度を設けております。
財団法人日本民謡協会会員支部及び民謡教室一覧
こちらから日本民謡教会員支部の民謡教室を検索できます。
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