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五木の子守唄の歌詞
おどま盆限り 盆限り
盆からさきゃおらんど
盆が早よくりゃ 早よ戻る
おども勧進 勧進
あん人たちゃ よか衆
よか衆ゃ よか帯 よか着物
おどんが打死んだちゅうて
誰が泣ぁて くりゅきゃ
裏の松山ゃ 蝉が鳴く
蝉じゃござらぬ 妹でござる
妹泣くなよ 気にかかる
おどんが 死んだなら
道端ゃいけろ
徹人ごと 花あげろ
花はなんの花 つんつん椿
水は天から もらい水
おどんがお父つぁんな あの山居らす
おらすと思えば 行こごたる
五木の子守唄の歌詞と唄い方
熊本球磨郡の五木村に伝わる民謡です。名子と呼ばれる貧農の女の子は地頭といわれる金持ちの家に子守役として出稼ぎに行き、そのわが身の不幸を唄った暗い子守唄です。熊本には底抜けに明るい「おてもやん」という民謡がありますが、対照的に丁根暗な民謡ですね。
ゴンちゃんが幼いころ明治生まれの婆様がよく口ずさんでいました。そばで聞いているのですが、歌詞の内容はともかく、なんともいい唄やな~と思っていたと記憶しています。
歌詞のとおり、哀愁を帯びて唄います。