発声練習

民謡入門:民謡講師が民謡を上手に歌う手順と正しい発声法を教えます

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民謡初心者が民謡を上手に歌うための発声方法や歌い方の基本を解説しています。
民謡は演歌やポップスとは発声の仕方が若干異なります。
発声の仕方は民謡を教える先生によっても違いますが、基本は皆さん同じです。
それはお腹から声を出すことです。わかりきったことでしょうが、
今一度おさらいのつもりで正し発声方法とコツをご紹介します。

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民謡発声のコツや代表的な民謡の歌い方などをユーチューブで見れるようにアップロードしています。
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上手に歌えるようにするには真っ先に歌詞を覚える

あの民謡を唄いたい、この民謡も唄えるようになりたいと思うなら、まず真っ先にやることは何か?をご紹介します。

それは唄いたい民謡の歌詞を暗記することです。

曲によっては1番から5番・・・と長いものありますが、まずは1番の歌詞を丸暗記します。

丸暗記したら、今度はその曲を何度も何度も聴きます。
メロディーが耳に馴染んだら、声を出しながら、聴いているCDや動画と一緒に歌ってみましょう。

民謡のメロディーを耳コピーする

初めて民謡を歌う方が戸惑うのは民謡独特のメロディーですね。
民謡は演歌のように歌うのではなく、語りかけるような感じでメロディーができています。
そのために演歌は歌えるけど、民謡は難しいから歌えないという生徒さんも見てきましたが、これも民謡を何度も聞くことによって、民謡のメロディーが脳や発声に慣れてくるようになります。

耳コピーは民謡が上達する基本

音楽は耳コピーが取っても大切です。耳コピーさえできればどんな演歌や民謡でも歌えるようになります。
自分で音痴だと思っている人はこの耳コピーをする大切さを教えてもらっていないし、そういう習慣もないので、いざとなったらメロディーが変調子になって出てくるようです。

例えば、民謡の中でも名曲といわれる一つに「南部牛追唄」がありますが、そう民謡出身の演歌歌手福田こうへいさんの持ち歌でもあります。
こうした唄もCDやユーチューブで何度も何度も聴けば、自然と耳にメロディーがコピーされていきます。

耳コピーができる人は民謡の上達も早くなることを断言します。

一節一声が基本

民謡は、「一節一声」を基本とすることをよく聞かれるかもしれません。
一小節を息継ぎなし(ブレス)なしで歌うことがポイントになります。
しかし初心者の段階からこんなことをやっていては喉を傷めます。

お腹(腹式呼吸)から声を出す

なので、まずお腹から声を出すことを意識します。
もともと男性は複式呼吸ですから問題はないのですが、女性は胸式呼吸ですから、民謡の発生に苦労します。

だけど練習次第では、腹から声を出せるようになります。
まず、鼻から息を吸う。
息を吸えばお腹が膨らむことを確認してください。
呼吸法
唄うためには口から息を吸うことではありません。
ここ教えない先生もいるから気をつけてください。
「お腹に力を入れなさい」の繰り返しばかり指導しますが、鼻で息を吸うこの呼吸法を知らないで、お腹に力をいれるだけでは息苦しくとても唄えません。

鼻で息を吸うとお腹が丸くなっているかに手を当ててみてください。
お腹が丸くなっていますか?
そのままで息を吐かずに大きな口を開けて「アイウエオ・イウエオア・ウエオアイ・エオアイウ・オアイウエ」と発声します。
この練習からまずやってみてください。

アイウエオができるようになれば「カキクケコ」と順次やっていきましょう。

この方法は母音をキレイに発生する練習にもなります。

慣れてくれば、今度は声を表に出さないで、「かぁ」と声を喉へ引いて発声します。
母音(この場合は「あ」)をはっきりと唄います。

こうして練習していくと一節一声も唄えるようになりますよ。

そして「口を大きく開けて(縦に指3本が入るくらい)歌う」ことを忘れないです。

高音の発声のコツ

また民謡は喉で唄うのでなく鼻腔で唄うことが大切です。
民謡の曲によっては普段出さないような高音を出します。
この時、喉で唄うとキレイな高音は出ません。
鼻で唄うことを意識する、つまり鼻腔ですね。
鼻から頭のてっぺんへ突き通す感じです。
民謡の高音は鼻腔で唄う
口を結んで「ム~」と鼻にかかるようにして、頭のてっぺんへ抜け出るような感じにします。
鼻腔(声を引く感じです)で唄う練習ですね。
鼻がムズかゆく感じれば鼻腔がなっている証拠です。
同じように、口を閉じた状態でドレミファソラシドをやってみましょう。

声を出して歌ったり、声を引いて歌うテクニックを覚える

演歌やポップスはどちらかというと声を前面に押し出して歌いますが、民謡の場合は声を後ろへ引いて歌うと高音が出しやすくなります。
というのも民謡の一小節は歌詞が長く、これを歌う時はブレス(息継ぎ)をしないのが基本です。

それと民謡は一小節が終わるに従い音が高くなっていきます。演歌のように一小節の音が下がることはほとんどないです。
そのため、声を前面に押し出して歌うと、途中で息切れすることになります。

だから、メロディーが次第に上がっていくが高音を伸びやかに歌うには声を引いて歌うようにします。
ずいぶん昔ですが、テレビをご覧になった方もいると思いますが、民謡歌手の金沢明子さんが口の前にローソクを置いて、歌ってもローソクは全然消えませんでした。

これこそ、鼻腔つまり声を引いて歌っている証拠です。
民謡教室によっては、声を引いて唄うことを教えないこともあるようですが、この歌い方をマスターすれば色々な民謡を歌うことができるようになります。

こうした方法はごんちゃんも動画で紹介しますね。

ブレス(息継ぎ)を上手にする

演歌もポップスも民謡も息継(以降ブレスという)ぎをして、上手に歌います。
このブレスには2通りの方法があります。最もポピュラーで皆さんがやるブレスは口で空気を吸う方法ですね。
演歌歌手の八代亜紀さんのブレスはわかりやすいです。演歌などはブレスしやすいようにメロディーが作られています。
違った意味ではブレスをしないと歌えないように作曲されているのです。
口でブレスすれば、空気をいっぱい吸い込むことができるので、演歌も歌いやすくなります。

もうひとつは、鼻で瞬時に空気を吸い込むブレスです。民謡では「隠し息」ともいいます。

例えば富山県民謡のこきりこ節ですが、次の一小節を息継ぎなしに歌いますが、慣れない場合は隠し息で歌い上げます。
こきりこの竹はV(隠し息) 七寸五分(しちすんごぶ)じゃ
長いは袖(そで)のV(隠し息) かなかいじゃ

隠し息は唄を聴いている人が見た目でもわかりません。
ほんの僅かなスキに息を鼻で吸って歌い上げていきます。
隠し息も練習すれば上手にできるようになります。



民謡の滑舌がよくなる練習

民謡はワンフレーズや一拍の中に長い歌詞が入っていることがよくあります。
なので滑舌良く発声できないと、聴いている人は何を唄っているかわかりません。
滑舌をよくするには、アナウンサー養成所や芸能事務所でも指導の基本が「あ・い・う・え・お」です。
母音である「あいうえお」の口の開きを元にして、次のかきくけこから始まる「子音」発音しますが、まずは「あいうえお」の口の開き方をしっかり練習しましょう。
「あ」の口を開ける時は指3本が口の中に入るくらいの大きさです。

歌の基本になる「あいうえお」を正確に早く発声するを練習する

こちらの滑舌方法は役者やアナウンサーの発声方法にもよく使われています。
こちらの練習は、唄を聞く人にハッキリ聞こえるための練習です。ほとんどの民謡は子音に母音をつけて唄うようになっています。
ゴンちゃんの動画を見ながら一緒に練習しましょう!

滑舌
最初はア行からゆっくり丁寧に、慣れてくれば少し早めに、そしてもっと早くというように順を追って訓練してください。
そうすると普段の日常会話でも見違えように良くなってきますよ。

(民謡講師:ごんチャン)

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