最近、葉室麟の時代小説にはまっており、映画化された蜩ノ記に始まって、さわらびの譜、この君なくば、蛍草、陽炎の門、潮鳴り、春雷、散り椿など片っ端から読んでいる。最近読んだ「峠しぐれ」の主人公は、身長も年齢も性格的にも自分を置き換えることができるので、主人公である半平になりきり、脳裏で演じながら読み終えた。
有名な時代小説家である佐伯 泰英、上田秀人、小杉 健治、藤沢 周平ほかの主人公は、身長180センチを超える大柄な人が多い。佐伯さんの、酔いどれ小籐次みたいな例外あるが、僕の身長166センチくらいの主人公は珍しい。この峠しぐれの半平は40代後半なので、役になり切るうえでは好都合でもある。
この本のくだりはこうである。
「岡野藩領内で隣国との境にある峠の茶店。
四十過ぎの寡黙な半平という亭主と、「峠の弁天様」と旅人から親しまれる志乃という三十半ばの女房が十年ほど前から開けている。」もうこの2行でこの本を読みたくなってアマゾンで即買い。
これを脚本化してもらって、舞台化するとなると、相当な費用がかかるだろうな・・・。志乃の役にはどんな女優さんがいいかな?とか、ロケ地はどこがいいのだろう・・・などなど、できもしないことを思いながら日々の喧騒を忘れ、夢を追いかけていくのも悪くない。思い続けておれば、チャンスはやってくるか~??^^