去年から楽しみにしていた実話「殿利息でござる」を鑑賞。
仙台藩にある落ちぶれた吉岡宿というところの村民がビンボー脱出作戦を決行する波乱万丈のストーリーなのだが。一応主役は阿部サダヲである。しかし仙台藩に千両を貸すために出資者として名乗りを上げた配役(瑛多・妻夫木聡・千葉雄大ほか)たち、それぞれが主役級の演技をしており、中でも山崎努の老練な演技は僕にとっても参考になった。
最初から最後まで、笑いあり、涙ありの期待通りの映画であった。
初夏の清涼剤として、ご鑑賞をおすすめする。
この映画を製作した脚本家や監督、裏方さんのほとんどが僕より年下である。若い人がこういう感動を与える仕事をやっていることを羨ましくあり、俺ってひょっとしたら、こういうことをやりたかったのかな~・・・とポツンと感じる。
僕は60歳を過ぎて、自分の趣味というかギターや演劇、民謡などやりだした。いずれも自分から進んでということではなかったが、やり出すととことんやらないと気が済まない性格なので、やっていくうちに夢中になっている。どんな仕事にせよ人に喜んでもらえることが使命なのだが、自分可愛さに理想と異なる現実に苛まれる。
つまり、こういうものに、もっと早く出会えていたらと、なんと面白いことかと・・・。
ついつい愚痴りたくなる。銭勘定抜いて、残りの人生を自分も周囲も楽しく過ごしていこうと強く思っている。