福島県の民謡「相馬胴突唄(相馬土搗唄)」の歌詞や歌い方について解説。
この唄は今の棟上げのときに歌われたもので、この唄が発祥したのも自宅のか家屋や蔵立てのときに大安吉日を選んで、家族・親戚・友人らを招待して胴突唄を歌ったそうだ。 こうした行事はめでたいことなので部落総出でも歌われることも。細木で四角の櫓を組んで、その中に太い生松を立て、これに数本の網をつけて大勢で唄を掛け合いながら引き上げて突き固める方法です。こうした仕組みは五目釣りができる胴突仕掛け(胴付き)にも応用されているとか。別名「七之助音頭」ともいわれ、七之助という胴突師が各地で仕事をするときに唄い広めたといいます。
相馬胴突唄の歌詞
ハァー此処は大事なぁ 大黒柱(チョイチョイ)
頼みますぞえ コラ皆様に エーンエヤアレー
サノヨーイサ ヨンヤラサノ エーエン ヤレコノセ (チョイチョイ)
ヤーハノエー エーエンヤー コレワサエーエ エンヤアーレ
ハァー金の柱に 黄金のたる木
屋根は小判 コラうろこ葺き エーンエヤアレー
サノヨーイサ ヨンヤラサノ エーエン ヤレコノセ (チョイチョイ)
ヤーハノエー エーエンヤー コレワサエーエ エンヤアーレ
ハァー上げろもちゃげろ 天竺までも
天かわらの コラ果でまでも エーンエヤアレー
サノヨーイサ ヨンヤラサノ エーエン ヤレコノセ (チョイチョイ)
ヤーハノエー エーエンヤー コレワサエーエ エンヤアーレ
ハァーこの家旦那は お名前なんと
蔵は九つ コラ蔵之助 エーンエヤアレー
サノヨーイサ ヨンヤラサノ エーエン ヤレコノセ (チョイチョイ)
ヤーハノエー エーエンヤー コレワサエーエ エンヤアーレ
相馬胴突唄の歌い方
祝い唄ななので大きく口を開けて一字をハッキリと発声する。かと言ってお祭り唄のようにではなくて、大らかに歌うことを心がけましょう。
子音に母音をつけて歌うことも忘れずにしましょう。
三味線、太鼓とのリズムに合わせる。(三下り)