鳥取県民謡「貝殻節」が有名ですが、そもそも鳥取県は「しゃんしゃん湯が湧く日本有数の温泉地」でして、市街地に温泉が湧くほど、豊富な湯量を誇るのが鳥取県です。だから、貝殻採りをした仕事の後には地元の「浜村温泉」に入浴して疲れた体を癒したりしていたとも聞いています。また夏(7月)には、ギネスにも登録された日本一の傘踊り(しゃんしゃん踊り)も盛大に繰り広げられ観光客を楽しませてくれます。
貝殻節(浜村)歌詞と歌い方
貝殻節とはホタテ貝の漁が盛んだった鳥取港の漁師が唄った元唄を作詞・作曲された新民謡です。この元唄は鳥取市賀露神社の祭礼で演じられる「ホーエンヤ舟」の舟漕ぎの掛け声をもとにして生まれています。 昭和初期のころには浜村温泉(鳥取県気高郡高野町)の宣伝歌として地元の三上留吉が作詞して、郷土詩人松本穣葉子が作曲しています。そのために「浜村」が付いています。
ホタテ貝漁はかなりの重労働だったので、歌詞の頭には「何の因果で・・・」と、心境を語っている。三橋美智也さんもレコード化して全国に広まった。哀愁の中にも家族を養うために頑張るぞという労働唄です。
昭和4年を最後に帆立貝はさっぱりとれなくなったそうです。
貝殻節の歌詞
何の因果で 貝殻漕ぎなろうた
(カワイヤノー カワイヤノー)
色は黒うなる 身は痩せる
(ヤサホーエーヤ ホーエーヤエーエ ヨイヤサノサッサ ヤンサーノエーエ ヨイヤサーノサッサ)
浜村沖から 貝殻が招く
(カワイヤノー カワイヤノー)
娘よ飯たけ 出(ヤサホーエーヤ ホーエーヤエーエ ヨイヤサノサッサ ヤンサーノエーエ ヨイヤサーノサッサ)
戻る舟路にゃ櫓櫂が勇む
(カワイヤノー カワイヤノー)
いとし妻子が待つ程に
(ヤサホーエーヤ ホーエーヤエーエ ヨイヤサノサッサ ヤンサーノエーエ ヨイヤサーノサッサ)
忘れられよか情も厚い
(カワイヤノー カワイヤノー)
あの娘ァ浜村 お湯育ち
(ヤサホーエーヤ ホーエーヤエーエ ヨイヤサノサッサ ヤンサーノエーエ ヨイヤサーノサッサ)
帆立貝なら 帆立てて行こよ
(カワイヤノー カワイヤノー)
私しゃ貴方に 義理立てる
(ヤサホーエーヤ ホーエーヤエーエ ヨイヤサノサッサ ヤンサーノエーエ ヨイヤサーノサッサ)
貝殻節の歌い方
節回しは難しくなく歌いやすいので、一句一句を明確に元気よく唄うことがコツです。
それと歌詞に母音をつけると上手に歌え、聞く方も上手に聞こえます。
例えば、「なんのーいんがで~」と歌うよりは「なんのォォォ~いんがァァでェェ~」というように
そして、なんのいんがぁぁでぇぇ~」というのは音程を上げていきます。
それと「色は黒なる身はやせる」の「身はやぁせぇ~る」というように母音を付けて音程を上げるように。
鳥取県民謡連合会の「貝殻節」を動画でどうぞ
貝殻節と鳥取しゃんしゃん祭
鳥取シャンシャン祭りは、ギネスにも登録された傘踊りは一見の価値がありますよ。
毎年8月に開催れる「しゃんしゃん踊り」は、ステージでの演技で会場を盛り上げた踊り子が、2日目には一斉に街中に飛び出し、鮮やかな傘踊りで鈴の音を街中に響かせます。
しゃんしゃん湯が湧く日本有数の温泉地で、しゃんしゃん踊は行われます。
前夜祭からステージでは数々のチームの踊り子たちが、それぞれ迫力ある演技で祭の開催を祝福。
当日は、4000人を超える参加者が市内で一斉に踊りだします。
色鮮やかな傘から、シャンシャンという鈴の音を響かせながら、目の前を通ってゆく踊り子たちは、活気に満ちあふれ、思わず目を奪われるほど。
自然に耳にのこる音頭に合わせて掛け声をあげながら、力強い踊りと楽しい傘に見とれてみませんか?
しゃんしゃん祭りの問い合わせ:鳥取しゃんしゃん祭振興会事務局
〒680-0047 鳥取市上魚町39 市役所第二庁舎 電話:0857-20-3210
浜村温泉で有名な旅館は「旅風庵」
冬の鳥取は名物松葉かに料理と浜村温泉でゆったりしてください。
露天風呂(天然温泉)を愉しんだ後は冬の味覚「松葉かに」の刺し身やカニすきコースなどを堪能して貝殻節でも唄いますか(笑”
住所:鳥取県鳥取市気高町勝見696-1
貝殻節の里 旅風庵の詳細・ご予約はこちら