秋田おばこ節は、若い年頃の娘の気持ちを唄った秋田県を代表する民謡です。この唄は山形の庄内おばこが原産で馬産地を渡り歩いていた山形馬喰が伝えたとされます。この「おばこ」がつく唄は、雄物川の支流玉川沿いの地域に玉川おばこ、田沢おばこ、生保内おばこなどがあります。これらは総称して仙台おばこと呼ばれていました。
秋田おばこは、仙北郡神代村の笛の名人・笛王斎がこれを編曲し、新しい節で娘の佐藤貞子に唄わせて、貞子節のおばことなり、次第に秋田おばこと呼ばれるようになりました。現在では秋田県大仙市にて、毎年秋田おばこ日本一大会が開催されています。
秋田おばこ節
おばこナー(ハイ ハイ) 何んぼになる(ハイ ハイ)
此の年暮せば 十と七つ
(ハァーオイサカサッサーオバコダ オバコダ)
十七ナー(ハイ ハイ) おばこなら (ハイ ハイ)
何しに花コなど 咲かねどな
(ハァーオイサカサッサーオバコダ オバコダ)
咲けばナー (ハイ ハイ) 実もやなる(ハイ ハイ)
咲かねば日陰の 色もみじ
(ハァーオイサカサッサーオバコダ オバコダ)
おばこナー(ハイ ハイ) どこさ行(ハイ ハイ)
嵐の小山コさ ほんなこ折りに
(ハァーオイサカサッサーオバコダ オバコダ)
ほなコナー (ハイ ハイ)若いとて (ハイ ハイ)
こだしコ枕コに 沢なりに
(ハァーオイサカサッサーオバコダ オバコダ)
おばこナー (ハイ ハイ)居るかやと (ハイ ハイ)
裏の小窓から のぞいて見たば
(ハァーオイサカサッサーオバコダ オバコダ)
おばこナー (ハイ ハイ)居もやせで
用のない 婆様など 糸車
(ハァーオイサカサッサーオバコダ オバコダ)
第31回秋田おばこ節全国大会
大仙市・秋田おばこ節全国大会実行委員会
日 時:2019年6月2日(日) 9:00~17:00
会 場:大仙市大曲市民会館
所在地: 〒014-0063 秋田県大仙市大曲日の出町2丁目6−50
大会区分
●大賞の部:先着100名
●熟年の部:先着50名(75歳以上・2019年6月2日現在の満年齢)
●年少の部:中学生以下
出場資格
1.プロ・アマ問いません。(優勝または最優秀賞を受賞された方が、同じ部の中で再度出場することはできません。)
2.大賞の部予選は1番のみ、本選は1番と2番を唄うこととします。
3.熟年の部・年少の部は1番と2番を唄うこととします。
4.大賞の部及び熟年の部出場者は(伴奏者含む)、予選・本選ともに和服の着用を原則とします。
申込料(申込み受付は4月で終了)
●大賞の部・熟年の部:2,000円
●年少の部:1,000円