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岡山の下津井港の花柳界でお座敷で盛んに唄われた。下津井港は室町時代の頃から塩の積み出し港として機能しており、北前船時代には参勤交代の諸大名の寄港地としても利用されていたそうです。下津井港が繁栄したのは金毘羅参りとして、四国の丸亀に行くには下津井港から船を利用するのが最短コースだったらしく、そうしたことが多くの人々が集まるようにあり、そこに花街ができるようになった。下津井港に限らず花街がある所には必ずと言って良いほどにお座敷唄と三味線があります。
下津井節
下津井港はョー 入りて出よてョー
まとも巻きよて まぎりよてョ
トコハイトノエ
ナノエー ソーレソレ
下津井港にョー 錨を入れりゃヨ
街に行燈の 灯が招くョ
トコハイトノエ
ナノエー ソーレソレ
下津井女郎衆はョー 錨か綱かョ
今朝も出船を また留めたョ
トコハイトノエ
ナノエー ソーレソレ
下津井よいとこョー 一度はおいでョ
春は鯛網 秋釣りョ
トコハイトノエ
ナノエー ソーレソレ
船が着く着くョー 下津井港ョ
三十五挺櫓の 御座船がョ
トコハイトノエ
ナノエー ソーレソレ
追風吹こうとョー 下津井入ヤョ
ままよ浮名が 辰巳風ヨ
トコハイトノエ
ナノエー ソーレソレ
白石瀬戸からョー お船が見えるョ
あれは肥後様 九曜の星ョ
トコハイトノエ
ナノエー ソーレソレ
船頭面舵ョー 下津井見えたョ
ここは久須美の 渦の中ョ
トコハイトノエ
ナノエー ソーレソレ