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宮崎県の民謡「稗搗(ひえつき)節」の歌詞と唄い方を解説しています。
稗搗(ひえつき)節の歌詞
庭のさんしゅうの木
鳴る鈴かけてヨーオーホイ
鈴の鳴る時ゃ 出ておじゃれヨー
鈴の鳴る時ゃ
何というて出ましょ
駒に水くりょと いうて出ましょー
おまや平家の
公達ながれヨーオーホイ
おどま追討の 那須の末ョー
那須の大八
鶴富捨ててヨーオーホイ
椎葉立つ時ゃ 目に涙ョー
なんぼ搗いても
この稗搗けぬヨーオーホイ
どこの御蔵の 下積みかョー
泣いて待つより
野に出て見やれヨーオーホイ
野には野菊の 花盛りよョー
稗搗(ひえつき)節の背景と歌い方
宮崎県の代表的な民謡の一つでもあります。
子守唄的な雰囲気を持つメロディーですが、この唄は椎葉村に昔から伝わる労働(作業)唄です。椎葉村では稗や粟を主食としていた時に「稗」を臼で搗く時に唄われており、歌詞は壇ノ浦合戦で敗れ逃れた平家の落ち武者が隠れ住んだ椎葉村に、迫った源氏の追手である那須大八郎と平清盛の血を引く鶴富姫との悲恋物語を恋々と唄っており、日本人の心に響く民謡となっています。